エディーHC 選手時代の苦い経験。気付きを与えた1冊の本 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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エディーHC 選手時代の苦い経験。気付きを与えた1冊の本

自分を理解することこそ、プレッシャーを理解すること【「プレッシャー」の力③】

――では、大事な場面でネガティブな自分が出てしまったときは、どうするのか?

 

 繰り返しになってしまうが、まずは、心配すべきこととすべきではないことを、きっちりと把握すること。ネガティブな自分が出てくるときは、心配しなくてもいいことを心配しているとき。私は若い頃に、自分にこういう一面があるということを、実体験から学んだ。この失敗と、その後この問題を克服した経験が、今の自分のプレッシャーのコントロール法に活かされている。

 スポーツ以外の世界に生きる皆さんも、自分にとって何がプレッシャーの源泉になっているか、そして何を心配すべきで、何を心配すべきでないかをきっちりと把握することが、答えを見つけ出す第一歩になるはず。

 私は自分なりに、自分のプレッシャーの質というものを理解し、それにあった対応方法を長年の経験から作り上げてきた。自分のプレッシャーの本質というものを理解すれば、誰でも自分にあった、適切なプレッシャーの対応方法というものが、みつかるはずだ。

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エディー・ジョーンズ


 



1960年、オーストラリア、タスマニア州バーニー生まれ。オーストラリア人の父と、日系アメリカ人の母の間に生まれる。1990年代初頭まで、当時オーストラリアの最有力州チームだったニューサウスウェールズ州の代表として活躍、その後引退し、コーチに転身する。2003年、オーストラリアの代表監督としてW杯準優勝、2007年、南アフリカのテクニカルアドバイザーとしてW杯優勝。2009年、サントリーのゼネラルマネージャーに就任。2010年度より監督も兼任し、日本選手権優勝。2012年、日本代表ヘッドコーチに就任。2015年のW杯では、世界的な強豪南アフリカ代表に歴史的な勝利をして、ラグビーファンだけでなく日本中の注目を集めた。現イングランドの代表監督。イングランド代表に就任してからチームは連勝街道を走り、今年2月のシックスネーションズが始まるまでは23戦22勝。今年のシックスネーションズは、3敗を喫したがまだチームは成長過程。2019年、日本で開催されるラグビーW杯での優勝を見据える。


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